情報銀行について

情報銀行とは、個人のデータ(パーソナルデータ)を管理、個人の意思に基づいてデータを利活用する事業のことを指します。なお、単にデータを管理するだけではなく、提供することで対価を得られるという性質があることから、お金を預けると利息が付いて戻ってくる「銀行」に例えられています。


なぜ情報銀行が必要なの?

昨今、インターネットでサイトを閲覧したり、SNSを利用したりすると、個人の意思に関わらず、利用者の性別、年齢、居住地や購買履歴といったさまざまなパーソナルデータが、企業によって収集・利用されています。
これに対し、海外では「ユーザーの同意なしにパーソナルデータを第三者に利活用させるべきではない」「パーソナルデータのコントロール権を本人に委ねるべき」といった声が高まり、これを受けて、各国で個人情報保護の観点からパーソナルデータの利活用に関する法律の見直しが進んでいます。こういった動きはグローバルな潮流となりつつあります。
日本でもSociety5.0の実現に向けての検討が進む中、この個人情報の取り扱いに関する課題解決に向けた議論がなされ、その結果、日本独自のパーソナルデータの管理・利活用の仕組みとして提唱されたのが情報銀行なのです。
※サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)
(内閣府ホームページ「Society5.0」より)